こんにちは
2022年9月にマレーシアに行ってきました。
マレーシアはイスラム教を国教とする国で、街を歩いているとヒジャブやアバヤといった髪の毛や身体を覆い隠す格好をしている女性を多く見かけました。また、ユニークな建物だなと思って見てみるとモスクがあったり、そこら中でイスラム教の文化を感じることができました。
今日はクアラルンプールにある最も古いモスクのひとつである【スルタン・アブドゥル・サマド・ジャメ・モスク】というモスクに行ってきたお話を紹介します。
まず名前が長すぎて何と呼んだらいいのやらと思いましたが、【Masjid Jamek Sultan Abdul Samad】という名前でジャメ・モスクと呼んだりするみたいです。
ジャメモスクへの行き方と開場時間
アクセスは簡単で、Masjid Jamek 駅からすぐのところにあります。駅名にもなっているので分かりやすいかと思います。
観光客が中に入れる時間が決まっています。
月-木、土日 10:00-12:30 / 2:30-4:00 です。
金曜日とお昼の時間帯を避けています。
私たちが到着したのが 1:00 頃だったのですが後でまた来るように言われました。そして近くで散策をしているとアザーンと呼ばれる礼拝を知らせる合図が大音量で流れてきました。この時も、普段なかなか体験しないことだったので異国に来たんだなぁと強く実感しました。
基本的にモスクはムスリムの人たちが礼拝をする神聖な場所のため、観光客が入れない時間帯だけでなく、そもそも観光客が入れないモスクも存在します。必ずしも誰でも入れるわけではなく、あくまでムスリムの人たちがお祈りする場所だよ、そこにお邪魔させてもらっているよと尊重の気持ちを忘れずにいたいです。
観光客は服装に要注意
こちらの図にある通り、観光客の服装についても決まりがあります。
イスラム教と一口で言っても服装はそれぞれです。髪の毛を覆い隠すものから全身を覆い、目だけを見せるものなど様々です。
ここでは男性は短パンやタンクトップ、ダメージ加工のジーンズなど、女性は短いスカートやショートパンツ、髪の毛が見える格好を禁じています。
私は足首くらいまで丈のあるロングワンピースを着ていましたが、入る時にヒジャブを貸してもらい髪の毛から背中くらいまでが隠れる格好をしました。
個人的には普段しない格好ができるのはなんだかわくわくして大好きです!しかしその日の気温は32度を超えていて、半袖半ズボンでも暑いくらいでした。顔まわりから背中まで、決して分厚い生地ではないのですが覆われていると熱がこもってきます。
モスクの中を見学しつつ、イスラム教のお話を聞いている途中で貧血気味になってしまいました。日頃からこのような格好をしているムスリムの女性は暑さに耐えられるように内側に着る服を工夫したり、長時間外を出歩かないなどきっと気をつけていることがたくさんあるのかなと思いました。実際に体験してみないと分からないことだらけでした!
半袖よりもノースリーブ派で暑がりな私には難しそうだなぁと思いました。でも街中でヒジャブやアバヤを着ている女性を見かけては可愛いなぁ、また着てみたいなぁと思ってしまったので、もしまた機会があればぜひ体験してみたいです。
日本ではなかなか見かけないファッションに何度も目を惹かれました。今回のマレーシア旅行で一番素敵だなぁと思った格好はこちらです。
全体のカラーバランスが上品で、全身試着させて〜とお願いしたいくらいでした。
モスク内でイスラム教のお話を聞く
だいぶ話がそれてしまいましたが、いざ 2:30 になり中へ入ってみると建物のデザインが素敵で見惚れてしまいます。
モスクの中へは靴を脱いであがります。ここでお祈りをするんだよと教えてくれる人がいて、イスラム教がどんな教えなのかお話してくれました。膝をついてお祈りする場所もあれば、冷たい床に寝そべり天井を仰ぐ人もいるようでした。
貴重な異文化体験を通して、なんだか何とも言えない気持ちになりました。
ずるい考えかもしれませんが、ヒジャブやアバヤを毎日着なくてはいけないと言われたらきっと耐えかねるかなと正直思いました。カラフルで素敵な服装の女性をたくさん見かけましたが、きっと自由にいろんな服装をしたいと思ってしまうだろうなと。しかし体験としてはまた絶対に着てみたいと思うほどに魅了されました。
ただ、世の中にはこういう生き方の人たちもいる、日本とは違う国教を持つ環境があるということを知れてまたひとつ新しい世界に触れることができました。それはとても嬉しいことです。いろんな人や文化に出会うことで客観的に自分のことを見れたり改めて気付くこともあったり、こういった経験は今後も増やしていけたらなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!